Journal

12年たった今。私たちのOld Modern style

 

– Owners Interview vol.3 –

東京都内にある3階建ての一軒家。karfオーナー・島田夫妻はここに暮らし始めて12年になります。まだ12年、もう12年。10年も経てば思い入れのある自宅だって、色あせて見える部分もあるのでは?
「できるだけそうならないよう、無垢材や珪藻土の壁など経年変化が美しい材料を使って、シンプルなデザインの家にしたんですよね」(雄一さん)

でも、住まいとともに自分たちも家族も成長するし、住んでみないとわからないこともある、と続けます。

「ちょっと違うな、と感じたら、必要に応じて調整すればいいと思っていて」(雄一さん)

たとえば、一カ所だけ淡いグリーンにペイントしていたキッチンの壁をグレーに塗り替えたり、リビングに置いた小さなチェアをそのときどきの気分で取り替えたり。そうして、少しずつ新鮮さを吹き込んで整えてきた、と話します。

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おふたりには変わらずにいい、と思っているものも多くありました。家具に関していえば、ダイニングの中央に置かれたテーブル。karfオリジナルの無垢のホワイトアッシュ材のそれは、家族が集まる場にしたくてスペースに対してあえて大きめサイズを選んだとか。
2人の息子たちが幼いうちは、ここでクッキーを焼いたり、工作を作るための作業台にもなりました。落書きや食べこぼしのシミがついていたテーブルは、息子が成長した今、天板を削られ清々しく新しい表情に。
「シミだとしても家族の思い出が詰まっていましたし、愛着がわく。きれいに整え直してもいろんなことを思い出しますし、今だって大切に使っています。こういうふうに家具って長く使えるものだって、子どもには伝えられたかな、と思います。」(幾子さん)

 

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白い3人掛けのソファもそう。これもkarfの20年近いオリジナル商品で、自ら使い心地のよさを体感中。ばふっと身をクッションに沈めてもいいし、背もたれ代わりにしても安らげる。なんといっても白いファブリックは、さまざまなテイストのクッションを合わせればそのときの気分に寄り添ってくれる、何も描かれていないキャンバスのようなもの……。

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島田夫妻にとってのOld Modern styleは、普遍的なデザインと機能。そして時代や気分に合わせるしなやかさをともなって、この先もずっと続くようです。
2019.4 インタビュー記事

新しい定番を生み出す、開発の話


– Owners Interview vol.2 –

karfの家具にはいくつかシリーズがあります。たとえば、木の特性を活かしヴィンテージ感ある表情が特徴的なHolz(ホルツ)シリーズ。節の入った木材と黒色に焼付塗装したスチール素材の組み合わせが楽しめるKnot(ノット)シリーズ。直線主体のベーシックでシンプルなデザインのTrunk(トランク)シリーズなど、どれも素材のよさ、肌触りを最大限に引き出し、使っていて心地がいい家具。

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私たちは「仕立てのいい暮らし」を想像しながら、ものづくりをしています。

たとえば、白いコットンシャツや頑丈なワークブーツのような家具。カジュアルなものだとしてもきちんと作られていれば、使えば使うほど体になじみ、洗練されて見える。そんな、長く使えて普遍性を持った家具を目指しています。

長く使うためには、日本の住宅事情や時代に合ったニーズに合わせて開発をし直すことも。
たとえば、家電の進化によって家具に求められることの変化。色や質感、テイストなどのニュアンスを少しずつアップグレード。新鮮さを失わないよう、世の中の半歩先を見渡し、インテリアにできることは何かとミーティングと調整を重ねています。


今も、新しいシリーズを検討中。完成をご期待ください。

2018.12 インタビュー記事

Old Modern styleのエッセンスのひとつ、
ヴィンテージファニチャー

 

– Owners Interview vol.1 –

karfが目指す何十年経っても新鮮さを失わない家具、住まいのあり方。それをひもとくうちに、ひとつのキーワードが見えてきました。それが、ヴィンテージファニチャー。

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ヴィンテージにはっきりとした定義はないものの、1950年~1960年頃アメリカで生まれたミッドセンチュリー、1950~1970年代に北欧で流行したスカンジナビアンなど、かつての名デザイナーと名工の手によって生み出され、今も世界中で愛されているマスターピースです。
「ヴィンテージファニチャーは、アメリカ、ヨーロッパ、日本など国を問わずモダンだったり、スタイリッシュだったり、もの自体の完成度がとても高いものが多くて、今でも色あせません」というのはkarf代表・島田雄一さん。
30年以上も前にデンマークでヴィンテージファニチャーと出合い、以来収集しているといいます。

「もの自体が魅力的だから、インテリアスタイリングのなかにヴィンテージファニチャーをひとつ置くだけで、空間が締まったり落ち着いたり。スパイスのような存在ですよね」。karfオリジナルとの相性がよく、かけ算のように独自の世界観が広がっていくのも、ヴィンテージの奥深さ。何度ブームとなっても古びることも消費されることもなく、そのときどきの時代の流れに違和感なく沿ってくれる。島田さんが「Old Modern Furniture」と尊敬を込めて呼ぶその理由が、確かにヴィンテージファニチャーにはありました。

2018.11 インタビュー記事