Interview, Karf style
2019.04.19

12年たった今。私たちのOld Modern style

 東京都内にある3階建ての一軒家。karfオーナー・島田夫妻はここに暮らし始めて12年になります。まだ12年、もう12年。10年も経てば思い入れのある自宅だって、色あせて見える部分もあるのでは?

「できるだけそうならないよう、無垢材や珪藻土の壁など経年変化が美しい材料を使って、シンプルなデザインの家にしたんですよね」(雄一さん)

 でも、住まいとともに自分たちも家族も成長するし、住んでみないとわからないこともある、と続けます。

「ちょっと違うな、と感じたら、必要に応じて調整すればいいと思っていて」(雄一さん)

 たとえば、一カ所だけ淡いグリーンにペイントしていたキッチンの壁をグレーに塗り替えたり、リビングに置いた小さなチェアをそのときどきの気分で取り替えたり。
 そうして、少しずつ新鮮さを吹き込んで整えてきた、と話します。
 

 おふたりには変わらずにいい、と思っているものも多くありました。家具に関していえば、ダイニングの中央に置かれたテーブル。karfオリジナルの無垢のホワイトアッシュ材のそれは、家族が集まる場にしたくてスペースに対してあえて大きめサイズを選んだとか。
 2人の息子たちが幼いうちは、ここでクッキーを焼いたり、工作を作るための作業台にもなりました。落書きや食べこぼしのシミがついていたテーブルは、息子が成長した今、天板を削られ清々しく新しい表情に。
「シミだとしても家族の思い出が詰まっていましたし、愛着がわく。きれいに整え直してもいろんなことを思い出しますし、今だって大切に使っています。こういうふうに家具って長く使えるものだって、子どもには伝えられたかな、と思います」(幾子さん)

 白い3人掛けのソファもそう。これもkarfの20年近いオリジナル商品で、自ら使い心地のよさを体感中。ばふっと身をクッションに沈めてもいいし、背もたれ代わりにしても安らげる。なんといっても白いファブリックは、さまざまなテイストのクッションを合わせればそのときの気分に寄り添ってくれる、何も描かれていないキャンバスのようなもの……。

 島田夫妻にとってのOld Modern styleは、普遍的なデザインと機能。そして時代や気分に合わせるしなやかさをともなって、この先もずっと続くようです。