Philosophy

ふだん何気なく触れている身の回りのものは、知らず知らずのうちに私たちに
影響を与え「人」と「なり」を作っていくもの。
“ My furniture is a selfportrait of who I am.”
出会う人々が自分自身を映す鏡であるように、家具もまた私たち自身を映しだすもの。
家具選びも人との出会いと同じくらい大切にして欲しいと願っています。

ただの家具好きだった私を変えてくれたのは、ヴィンテージ家具との出会いでした。
ヴィンテージ家具は私に様式やデザイン・構造・仕上げなど、
さらに私が家具にのめり込んでいく発見を与えてくれたのです。
経年変化からくる風合いや素材感は、新しく作られたものにはない風格と存在感を感じさせてくれます。
長い年月を経て人から人へと受け継がれる背景には、そんな魅力があるからではないでしょうか。

この手元にあるヴィンテージ家具にも新しいものだった時代があります。
そして私たちが世に送り出してきた家具も消費されるのではなく、
次の時代に受け継がれていくものであって欲しい、そう願っています。

私たちが目指し作り続けてきたものは、ベーシックで素材感にあふれ、時間とともに
人や暮らしに馴染み、ぬくもりとなっていく…そんな家具やインテリアです。
暮らしの中で何気なく目にし触れることで、豊かな感性と人やモノを大切にする心が
育まれていくものだと信じています。
私たちが送り出す家具が少しでもそのお役に立てるとしたら、
こんなに嬉しいことはありません。