Owner’s Voice

Guest Blog vol.04|TEAKと“象さん”



Mr.成井の「粋な木遣い」


今回は、ビルマにおけるチークと“象さん”と人間の関わりについて、でいきます。いきなりですが、まず下の古い写真をごらんください。

この写真、何だかわかりますか?

これは、ビルマ(現MYANMAR)でチークを山から切り出す時、力を発揮する“象さん”とその象使いの部隊です。この写真は古いものですが、現在でもこの方法が主流です。

そして下の写真は、見ての通り“象さん”が原木を引っ張っているところです。
何せ古い写真ですのでわかりにくいのですが、まぎれも無く象を使ってチークの原木を切り出しているところです。時代は、察するに植民地時代から以降ではないかと思います。

他の国では、木を切り出すのに“象さん”を使うことはほとんどありません。
ブルドーザーなどの重機が使われます。
しかも、トラックが入れるように森を切りひらき道もつくらなければなりません。

でもこの国では、“象さん”の手(足?)を借りて木を切り出します。
ブルドーザーが通らないような狭い道でもOKです。

アジア象は、とても賢く、大きな体に似合わず木と木の間を上手くすり抜け、
考えられないような急勾配の斜面に立った木を器用に切り出してきます。
勿論、木を切るのは人間ですが…。
こうして切り出された木を、私は、大切に出来るだけ永く使いたいと思っています。


2008年12月記事より