Guest Blog vol.05|字は口ほどにものを言う
Mr.成井の「粋な木遣い」
Mr.成井の「粋な木遣い」というカッコいいCOLUMN名を島田社長に付けてもらっていながら、間を空けすぎて登場しにくくなってきたような気がしている近頃の私です。
皆さん、柾目とか板目という言葉を聞いたこと、ありますよね。
↑これは柾目です。
↑そして、これは板目です。
どちらもTEAK独特の綺麗な木目ですが、同じ木から取れたこの板は、それぞれ別の表情をしています。
柾目は、おとなしくシンプルな表情をしています。そして、板目は少し派手な表情をしています。見た目の通り、柾目はおとなしくあばれにくい性質を持っていて、板目は、少しやんちゃな面を持っています。
だから、柾目は構造的に年数が経って木が動くと困るようなところなどに使い、板目は、装飾性を重んじたいところなどに使うのです。木に口はありませんが、“目は口ほどにものを言う”の格言の通り、木もやっぱり見た目のとおりなのです。
柾目の柾の字は、木が正しいと書きます。そして、板目の板の字は、木が反ると書きます。
本当に、“字は口ほどにものを言う”です。
2010年7月記事より