Owner’s Voice

買ってどーすんの? vol.03

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彫刻になった翼


社長の「買ってどーすんの?!」第3話。

前回、前々回と金属モノの話が続いたので、今回は我々家具ショップに一番身近なマテリアルのウッド(木)モノで行こうかと思っていたところに、以前にコラムをお願いしていた材木フェチの成井氏から念願の第一弾、木にまつわるコラムを頂きましたので、私の方は今回もう一度メタルモノでいかせて頂こうと思います。それでは第3話の始まりです。

karf のある目黒通りに、アメリカのビンテージ家具・小物を扱う「ACME(アクメ)」というショップがあるのをご存知でしょうか?

目黒通りがインテリアストリートと呼ばれるその先駆けで、今の家具インテリアブームの火付けにもなった老舗ショップなのですが、そこの社長である安田氏(彼と私は20年来の友人なのです・・・)、彼がまた「買ってどーすんの?!」的には私同様、いや以上にやってくれます。

米軍払い下げの救急車から、中古のショッピングカート10tトラック1台分
(大型スーパーでガラガラ押して歩く、アレです)、何の為に作られたのかわからないメープル材のミニチュアベット(30cm×50cm位)、確かこれは大型トラック3~4台分位だったと記憶してますが・・・。
この私ですら、「これ買ってどーすんすか!??」と聞かずにいられない位にスケールも遍歴もレベルが違います。
ちなみに、先ほどのミニチュアベットは彼の以前のショップの床材としてちゃんと(?)活用されてました。

さて、少々前置きが長くなりましたが、そんな彼が近年はまり始めたのが役目を終えた飛行機の解体部品を活用した家具製作です。
興味本位で倉庫を見せてもらうと、そこにはアメリカで買い付けた飛行機のパーツがどっさり・・・。
パーツと言えどもすごく存在感があっていいんですよー・・・。
見せて貰ってるうちにどうしても欲しくなって、無理お願いして譲っていただきました。

それが、この写真の正体です。

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エッジの部分に貼り付けられたステンレス、軽量化と同時に強度も兼ね備えたリブ(内側のフレーム)、そしてそれに施されたグリーンの塗装・・・。
全てが大空を飛ぶ為に作られたテクノロジーの結晶です。

後日、商品(?)をアクメのスタッフがカーフまでデリバリーしてくれたのですが、その荷受をしてくれたうちのスタッフから言われました、お決まりのフレーズ「しゃちょー、これどーすんすか???」

そしてその答えは「ちょーこくだよ、ちよーこく!アートピース!」

分かって貰えたかどうかは?ですが。

私の構想としては、表面のステン以外の合金部分に粗めのヘアラインを入れて、
ショップへのディスプレイ・デビュー・・・予定です。